初めて受診される方へ
当科の診療内容
不妊症
赤ちゃんが欲しいが妊娠しない方
不育症・習慣流産
妊娠するが流産を繰り返す方
医学的適応による配偶子(卵子・精子)・受精卵・胚の凍結
腫瘍などの病気があって、その治療の前に配偶子(卵子・精子)、受精卵、胚、精子を凍結して保存しておきたい方

不妊症とは
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。(日本産科婦人科学会より引用)
治療開始が早いほど妊娠の成功率も高くなりますので、まずはご相談ください。
治療のすすめ方説明会
- 不妊治療の基礎となる妊娠のしくみや、検査・治療の内容について説明します。
- 説明会は予約制です。生殖医療婦人科の受付またはお電話にてご予約ください。
- 説明会に参加されなくても受診は可能です。
体外受精をご希望の方は「体外受精説明会」への参加が必須となります。
電話番号 | 生殖医療婦人科 027-234-4135 |
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お子さんをお連れの方
敷地内にお子さんの一時お預かり施設「リトルストークよこた」がございます。利用希望の方は事前にご相談ください。
初診受付
- 生殖医療婦人科は初診のみ予約制です。生殖医療婦人科の受付またはお電話、インターネットにてご予約ください。
- 時間に余裕を持って受診してください。
電話番号 | 生殖医療婦人科 027-234-4135 |
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受付時間 | 午前 9:30~11:00 午後 2:30~3:00 |
初診時のお願い
- 体温表を付けている方はお持ちください。
- 土曜日は混雑が予想されます。
- 初診時は自費治療の検査があります。
- 前橋市在住の方は、健診シールをお持ちください。
- 初診時の検査費用
(自費分も含みます) - 20,000円〜30,000円
検査内容
問診、内診、超音波診察、クラミジア抗体検査、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒など)、生化学検査(肝機能・腎機能・甲状腺)、子宮がん検診、ホルモン検査(LH、FSH、エストロゲン、プロラクチン、テストステロン)、AMH(卵巣の予備能力を評価)
当院の治療のすすめ方
近年、一般不妊治療(タイミング指導・人工授精)でも十分妊娠が可能な患者さんに対しても一般不妊治療を行わず、体外受精などの生殖補助医療(ART)を実施する傾向があると思います。
当院は、タイミング指導、排卵誘発、人工授精などの一般不妊治療に力をいれています。一般不妊治療で難しい場合に体外受精、顕微授精へと治療をすすめています。
一般不妊治療
タイミング指導
経膣超音波診断による卵胞の大きさ、頚管粘液の量や性質、尿中のLHチェックにより排卵日を予測し、性交渉のタイミングを指導します。
排卵誘発剤投与
無排卵の患者さんはもとより、排卵のある方に対しても妊娠しやすい体内環境をつくるため、経口剤・注射剤の排卵誘発剤を使用し、多くの患者さんの妊娠に良好な成績を得ています。
人工授精
排卵日に濃縮洗浄した精液を細いチューブで子宮内に注入する方法です。
治療のすすめ方説明会
不妊症についての解説、検査や治療の説明があります。(治療開始されたら早めに参加しましょう。参加希望の方はスタッフにおたずねください。)
説明会の日程を確認するstep1 タイミング指導
基本検査
基礎体温測定、精液検査、フーナーテスト、頚管粘液検査、子宮卵管造影、経膣超音波検査。
タイミング指導
排卵日を予測して、性交渉のタイミングを指導すること。排卵誘発剤で排卵を起こす場合や不妊の原因に合わせて薬剤を用いる場合もあります。
不妊学級
不妊症についての解説、検査や治療の説明(治療開始されたら早めに参加しましょう。参加希望の方はスタッフに申し出てください)。
step2 人工授精(AIH)
排卵のタイミングに合わせて精子を人工的に子宮内に送り込み自然な妊娠を期待する方法です。女性の卵管がきちんと通っていることが条件で、精子の数が少なく運動性が悪い場合や子宮頚管粘液が少ない場合に行なわれます。
人工授精には夫の精子を使用する『AIH』と提供者の精子を使用する『AID』があり、一般的には夫の精子を使用する『AIH』を指します。
step3 生殖補助医療
高度な治療法として『体外受精』、『顕微鏡授精』などがあり、これらは受精方法に違いがあります。
これまでの治療で人しない場合に適用されます。例えば卵管が閉塞している、精子が極端に少ないケースなどが当てはまります。無精子症の患者さんでは顕微鏡下精巣内精子採取術(精巣生検)を行い、精子が得られれば凍結保存し、後日奥様の採卵を行って顕微授精を行い妊娠をはかります。
体外受精・顕微授精の説明会
体外受精や顕微授精について、対象となる病状と治療の進め方の説明があります。(体外受精を始める前に必ず参加してください。)
説明会の日程を確認する体外受精(IVF)
一般不妊治療で2年以上妊娠しない場合や卵管が閉鎖している場合に行います。卵子と精子を1つの培養皿の中で混ぜ合わせ、自然の力で受精させます。
顕微授精(ICSI)
精子の状態が非常に悪い場合や体外受精で受精しない場合に行います。顕微鏡下で精子を卵細胞質へ直接注入する方法で、不妊原因が男性側にある重度の乏精子症や無精子症などに適用されます。
顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)
無精子症の方に対して精巣生検(精巣の組織を一部採取)を行い、精子を採取する手術です。精子が得られれば凍結保存します。後日奥様の採卵を行い顕微授精で授精をはかります。